世界一周日和

2016年11月17日から夫婦で世界一周旅行中

ラオス・ルアンパバーンの托鉢と村上春樹

夫です。

 

ルアンパバーンで有名なのが托鉢(たくはつ)だ。托鉢とは僧が鉢を持って歩き、人々から食べ物やお金をもらう僧にとっての修行のひとつだ。日本でもやってるみたいだがルアンパバーンではその規模が大きいのと誰でも体験できるので観光アクティビティの目玉になっている。

f:id:ryo-saya:20170301185608j:image

 

托鉢は日の出に合わせて行われるので5:30〜6:00ぐらいにスタンバイしなければいけない。ナイトマーケットが行われるメインストリートが托鉢の一大スポットだ。

 

沿道に数百のプラスティック椅子がずらっとならび観客席のようになっている。座っているのは全て観光客だ。ディズニーランドやUSJのパレードを待っているかのよう。

f:id:ryo-saya:20170227112018j:image

 

おばちゃん達が托鉢であげる用のお菓子やおひつに入ったカオニャウ(もち米)をガンガン売りに来る。

f:id:ryo-saya:20170228233845j:image

 

みんなこれを買ってイスに座っている。

 

いや、あまりにも観光ナイズされすぎてやしないか?!宗教儀式でしょ?池の鯉にエサやるんじゃないんだから。あまりにも商業的システマチックなので少々引いてしまい、我々は参加しなかった。

 

6:00を過ぎる頃、お坊さんたちが大きな寺から出てきた。

f:id:ryo-saya:20170228234906j:image

 

一言も話さず、一人一人、座っているひと全員から食べ物をもらい進んでいく。後ろの方には子供の僧もいる。

f:id:ryo-saya:20170301180517j:image

 

20人ぐらいのお坊さんの集団が3つか4つ過ぎていった。

f:id:ryo-saya:20170301184842j:image

 

どうやら終わったようだよと、観光客はみんな立ち上がって帰って行った。

これはこれで見応えがあるけど、もっと地元の人が参加しているような托鉢が見たいなー、他の寺の托鉢ないかなー、とぶらついていると、メイン通りから一本メコン川の方に下った通りに、あった。

 

「 VAT CHOUM KHONG SOURINTHARAME」(ワット チョムコーン)

f:id:ryo-saya:20170301185048j:image

小さな寺の前に地元の方が2人、米の入ったお椀を持って正座している。どうやらこの寺に僧が帰ってくるのを待っているようだ。これこそリアル托鉢にちがいない!俺もやってみる!とカバンに入ってたチョコを握りしめ、正座しているおねえさんの横に恐る恐る座るとおねえさんが笑顔で迎えてくれて、「これでやるといいわよ、ジャパニーズ」というような表情でもち米をわけてくれた。

 

すぐに、僧達が帰ってきた。急に緊張してくる。

f:id:ryo-saya:20170301185120j:image

お姉さんのやり方を見て、もち米をひとつまみし、タイミングを計る。

 

いざ、寄進!

f:id:ryo-saya:20170301185247j:image

 

次から次につまんで差し上げなければいけないので結構大変。

f:id:ryo-saya:20170301185745j:image

 

無事、寄進を終えると、なんとも言えない清々しい気持ちになった。村上春樹がラオス本の中で、「托鉢をすると土着の力、儀式の力というものを感じられる」と言っていたのはこのことかと得心した。

 

 リアル托鉢が体験できるこのお寺、中もオススメ。

f:id:ryo-saya:20170301194737j:image

 

f:id:ryo-saya:20170301191150j:image

 

村上春樹が書いていた、猿が寄進する像がある。

f:id:ryo-saya:20170301191351j:image

 

さっきまで自分が寄進していたので、猿になった気分になる。

f:id:ryo-saya:20170301194203j:image

 

ちなみに僕が差し上げた米をお坊さんが猿にあげてた。

f:id:ryo-saya:20170301194858j:image

 

村上春樹つながりでもう一つ。

本の中で、「僧の日傘が黒なのがよろしくない、日傘もオレンジにした方がいい」と言っていたけど、僕らが滞在した時に見かけた僧はほとんどオレンジの傘だった。村上春樹読んだのかな。

 

f:id:ryo-saya:20170301195539j:image

f:id:ryo-saya:20170301195519j:image

 

「おい、知ってるか、ハルキ・ムラカミが俺らのこと書いてて、傘はオレンジにした方がいいって言ってるぞ。」

「まじで!やばいじゃん、俺黒しか持ってない」

「明日、托鉢おわりで買いに行くべ!」

「行くべ!」

f:id:ryo-saya:20170301195617j:image

 

ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集

ラオスにいったい何があるというんですか? 紀行文集